受かる参考書・落ちる参考書(受験英語参考書ミシュラン)

大学受験 英語 参考書
大学受験 英語 参考書

受かる参考書・落ちる参考書(受験英語参考書ミシュラン)概要

大学受験英語参考書の大特集! 「限られた時間で最大限の効果を上げろ」が合い言葉。受験参考書の効果的な使い方と詳細なコメント大学受験生が効率よく大学に合格するノウハウを大公開! 大学受験を効率的に遂行するための受験英語参考書ガイド難易度使い勝手、そして、使う側の性格による向き不向きまで考慮し、受験生ベスト英語参考書選ぶための指針提示します。

 
 

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長文対策ならこの参考書だ!

〜 入試英語基礎知識本編 〜

  • 『英文読解以前超入門編』(研究社出版)
  • 『英文読解以前基礎知識充実編』(研究社出版社)
  • 『英文読解以前2長文解法編』(研究社出版)
  • 『英語長文のひ・み・つ』(中央図書)
  • 『英語長文問題精講』(旺文社)
  • 『私立大学英語問題の徹底的研究』(研究社)
  • 『英文解釈のトレーニング』(増進会出版社)
  • 『英文解釈のトレーニング PLUS』(増進会出版社)

『英文読解以前超入門編』(研究社出版)

受験生のレベル 大学受験レベルの教養が身についていない受験生
評価 ★★★★★
特徴 古藤先生のお話がおもしろい。
   

英文読解以前の最新ヴァージョンにして入門版。ヒットした上級用の本を易しくして売り上げを図ると言うのは、研究社出版お得意の?手法のようだ。『英文解釈教室』だってそうだしね。

 余談はさておき、この本は、入試に頻出するテーマを理解する上でなくてはならない本だ。本来ならば、このような本を薦めるのも情けない話しなのだが。だって、新聞をきちんと読んでいれば事足りる内容だからだ。そうは言っても、現実問題として、現役生受験生も、新聞を読まないのだからこの本のお世話になるしかないだろう。

 さて、この本の素晴らしいところは、「はじめに日本語ありき」と言う点であろう。日本語で理解できない文なんて英語で理解できるはずがないと言ったことを、徹底的に教えてくれるのがありがたい。

 また、イントロに書いてある解説が素晴らしい。英文なんて読まなくても、この解説と訳を読むだけでも十分に元が取れる本だろう。

 この本を本屋で見て気に入ったのなら、著者の指示に従って使いこなして欲しい。英語ができない受験生も、できる受験生も、必携の1冊となってくれるはずだ。

『英文読解以前基礎知識充実編』(研究社出版社)

受験生のレベル 大学受験レベルの教養が身についていない受験生
評価 ★★★★★
特徴 古藤先生のお話がおもしろい。
   
英文より日本文を読もう。

英文の内容を理解する上で、なくてはならない本の1つであろう。この本も1話で述べた「英語長文のひ・み・つ」と系統を同じくする本であるが、この本の素晴らしいところは、初版が1992年と比較的新しいことと、英文のテーマの解説部分が優れているところであろう。また、他の参考書とダブる英文が少ないという点も魅力である。入試の頻出テーマを扱う参考書の欠点として、かなりの英文がダブるということがあげられるからだ。

この参考書の使い方としては、徹底的に解説文を読むということであろう。入試頻出のテーマの基礎となる背景が、簡潔に、しかも、的確に述べられている。このような基本的な教養を読書によって身につけることが、本当なら理想であるが、受験生にはそんな時間もないであろう。また、入試を離れたところでも、この程度の知識は、教養として必要であろう。

この本は一応英文も載っているので、ある程度力のある受験生なら、読んでみてもいいとは思うが、構文や文法的解説は全くないので、無理に英文を読む必要はないであろう。

『英文読解以前2長文解法編』(研究社出版)

受験生のレベル 大学受験レベルの教養が身についていない受験生
評価 ★★★★★
特徴 古藤先生のお話がおもしろい。
   
英文より日本文を読もう。

長文の問題集としても、かなり良い英文を集めているのでお勧めできるが、なによりも、解説がすばらしい。

単なる文法的解釈、語彙の説明などとは次元の違う、英文の背景についてかなり良質の解説がなされている。英文を読む時間はなくとも、この解説と訳を読み込むことで、英文を読むことが楽になるような知識を与えてくれるはずだ。もちろん、英文を読んで設問を解くに超したことはないが。

このような参考書が簡単に手に入るとは良い時代である。僕らが受験生のころは、この参考書レベルの知識を得るのは、古藤先生の授業を受ける以外になかった。

英語の得意な受験生も不得意な受験生も、十分に役立つ数少ない参考書と言えるであろう。

『英語長文のひ・み・つ』(中央図書)

受験生のレベル 大学受験レベルの教養が身についていない受験生
評価 ★★★★
特徴 英語の本なのに英文が一切掲載されていない
   
  英文より日本文を読もう。

英文を読むときに必要となるのが、「文法・構文は握力」「語彙力」、そして、「英文の内容についての知識」である。前者の2つは、英語の授業や参考書等でしつこく言われているので、分かっていただけると思うが、問題は、「内容についての知識」なのである。自分が知識を持っていない英文は、文法的にクリアーできても、語彙面で問題がなくても、読むことができないのである。

この事について具体的に言うと、君たちは新聞の内容を全部理解できるであろうか?右から開いて、国際欄、経済欄、政治欄、どの記事も一読しただけで内容を理解できるであろうか?新聞は、特殊な能力なり知識なりを持った人でないと、読めないようには書かれていない。でも、内容を理解することは困難であると思う。母国語で書かれてものでさえ、内容についての知識がなければ読むことができないのだ。だから、文法や語彙面でクリアーできたからといって、どんな英文でも理解できるはずなどないと言うことを、どうしても理解してほしいのである。

さて、この参考書について内容を書くと、英語の参考書なのに英文は一切書かれていないということである。入試頻出の英文の日本語訳がテーマ別に分かれてかかれているのである。その日本文を読むことによって、入試に出るテーマの英語を短期に把握させようとしている。この頻出テーマの内容を理解することによって、多少の未知の英文でも類推できる力がつくはずだ。また、テーマを理解すれば、どのような単語を覚えなければならないのか、自覚できる。必要な語彙を理解することによって、単語集をある暗記するときとは比べ物にならないほど能率的に、語彙を増やすことができるであろう。

ただし、このすばらしい本も初版が1983年と古いので、環境問題や時事問題、ハイテク関係の英文は掲載されていないので、別の本で補わなければならないであろう。

『英語長文問題精講』(旺文社)

受験生のレベル 大学受験レベルの教養が身についていない受験生
評価 ★★★
特徴 多くの受験生を挫折させた歴史的な参考書
   
英文より日本文を読もう。

英語の得意な受験生御用達の『英語長文問題精講』。評判につられて結構多くの受験生が手にしているにもかかわらず、完走率は極めて低いのではないかと推定される。

英語の得意な受験生が選ぶ参考書と言うものは、良いから選ばれるのであると言う一面も持っている。もし、運良くこの参考書を手にして、運悪く使いこなせないと言う受験生も多数いるはずだ。

そんな受験生におすすめの使い方が、教養本として訳だけ読んじゃうこと。選ばれている英文はそれなりの英文がそろっているから、日本語で読んでも役に立つと言うことは言うまでもない。テーマも割と偏りがないのが受験生にとっては嬉しいはずだ。

「英文を読んで問題を解いて」と言う普通の使い方ができる受験生はその使い方で最後までやりぬいてほしい。しかし、まるで歯が立たないと言う受験生は、教養本として活用すれば、十分だ。

参考書墓場に直行させる前に、ぜひ、こういった使い方も試してほしい。

『英文解釈のトレーニング』(増進会出版社)

受験生のレベル 大学受験レベルの教養が身についていない受験生
評価 ★★★
特徴 多くの受験生を挫折させた歴史的な参考書
   
英文ではなく日本文を読もう。

かなりの受験生が購入するが、大部分の受験生が挫折してしまっていると推定されるのが、この本であろう。きちんと読み込めば、かなりの実力アップができるのだが。参考書墓場に直行させる前に、別の使い方を提唱したい。

これを教養本としてしまうのだ。つまり、徹底的に訳を読むことで、英文の理論構造と入試のテーマについての基礎知識を身につけてしまうのだ。出版元は信頼のできる増進会出版だから、使われている英文には間違いはない。その訳を読むのだから、かなりの効果は期待できるだろう。

自分のレベルに合わない参考書でも、使い方を工夫さえすれば、参考書墓場で永眠させることなく、効果的に使用できるのだ。

また、受ける大学で英文要約が出題されるが、英文読解力がついていないと言う受験生は、訳文を読んで、訳文を要約することをすすめる。英文であろうと訳文であろうと、要約すると言うことには違いはないのだ。英文が読めないのなら訳文で演習するのだ。

要約問題はコツをつかむまで時間のかかる分野である。英文が読めるようになってから等と、のんきなことを言ってしまっていたら、演習をすること無く、本番当日を迎える可能性が高くなってしまうのだ。

『英文解釈のトレーニング PLUS』(増進会出版社)

受験生のレベル 大学受験レベルの教養が身についていない受験生
評価 ★★★
特徴 多くの受験生を挫折させた歴史的な参考書
   
英文より日本文を読もう。

『英文解釈トレーニング』の続編。この本も使い方も、英文を読める受験生ならば英文を読み込めば良いし、まだ、そのレベルに達していなければ、訳だけを読み込むと言った使い方になるだろう。

英文を読むにしても訳だけ読むにしても、効果はあるはずだ。お金を出して買った受験生も、運良く先輩からきれいな状態でもらった受験生も、十分に生かして欲しい。

また、受ける大学で英文要約が出題されるが、英文読解力がついていないと言う受験生は、訳文を読んで、訳文を要約することをすすめる。英文であろうと訳文であろうと、要約すると言うことには違いはないのだ。英文が読めないのなら訳文で演習するのだ。

要約問題はコツをつかむまで時間のかかる分野である。英文が読めるようになってから等と、のんきなことを言ってしまっていたら、演習をすること無く、本番当日を迎える可能性が高くなってしまうのだ。

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